この度、米国版MOTHER2「EARTHBOUND」のセリフ翻訳など様々な情報が収められたフロッピーディスクのデータ復元に成功したことが分かりました。
元米国任天堂 (NOA) のマーカス・リンドブロム (Marcus Lindblom) 氏と彼の奥さんは2018年 (平成30年)、本作の開発に利用されたデータが収録されているフロッピーディスクを発見しました。
当初このディスクはEARTHBOUNDに関するデータが削除され別のデータが記録されていたものの、その内容はわずか1段落の小さなテキストドキュメントのみであったため、ほぼ完全な形で元のデータを復元することに成功しました。
こうして復元されたデータはMOTHERファンの皆さんにとってきわめて興味深いものが数多く含まれており、特にローカライズに伴うセリフの翻訳は注目点と言えることでしょう。
MOTHER Partyの長年の友人である米国STARMEN.NETのTomatoさんことClide Mandelinんによると、本データからは次のような内容が発見されたことが分かりました。
- 未使用シーン
- 未使用のテキスト
- 見送られた初期のゲームプレイのアイデア
- ライター、開発者、翻訳者からのコメント
翻訳の一例
日本語 | 公式翻訳 |
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◆いくぞ いくぞ くいぞォ! あっ まちがえた いくぞォ! | ・Let’s go, go og! Oops! My mistake, go! |
◆どーも しつれいいたしやしたっ! ジャン ジャン。 | ・’scuse me! Uuuuuh… yeah. |
この度発見されたデータの内容はきわめて多数にわたります。フロッピーディスク1枚分のデータ量は現代では微々たるものですが、当時のゲーム開発におけるデータとしては充分に大きいものです。詳しい内容は上記の動画や以下の記事よりご覧いただければと思います。
Videi Game History Foundation