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 ALL ABOUT MOTHER3  2007/01/21 更新
 COLUMN 3  ストーリー考察 第1章

「MOTHER3」をプレイし始めて、まず最初に攻略するのが、この第1章である。

多くの歴代のMOTHERシリーズを遊んできたファン、
またそうではない人も少なからずこの章では驚かされるであろう。

ここで、思い出されるのが、説明書の文である。
そこによると、この物語が喜劇であるか悲劇であるかは、
全く予想されないのである(これはクリアした後も変わらないが)。

1章の最後に表示される文、また、それと同時に出される音楽、そして背景の倒れたクラウス。
この物語の最初が「悲劇」である事を
強く印象付ける章である事は遊んでいて気付くであろう。

旧作の共通点として、序中盤は旅行感覚の陽気な旅だと言われる事が多い。
旅情を呼び起こす世界観だった。
旧作とうって変わって、特に序盤の3章までは一つの村を中心としたMOTHER3は
ファンの裏をかいたとも言える。

また、旧作を遊んだ者にとっては、目を覚まされる話も多い。
リュカの「祈れば何でも叶うんじゃなかったの!」は。
前作の最後、「祈り」の力で勝った物語の美観をいわば崩す話である。

旧作の共通点である主人公が子供である事も、
第1章の主人公フリントによって崩されたといっても良いだろう。
いわば、この章は多くの点で旧作の定番を崩す章だったのだ。

第1章は、旧作とは違う新たなMOTHERの世界観を提示される重要な章であったのだ。
冒頭の「WELCOME to MOTHER3 WORLD」も表すように。
旧いMOTHERとは明らかに違うこの世界観は、
プレイしてほんの1時間でプレイヤーに思い知らされるのだった。

(このコラムの執筆は、トンズラさんが担当しました。なお一部文章の誤りを修正しています。)



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