リゼ・ヘルエスタさんのMOTHER3 プレイ生放送配信が教えてくれたもの

リゼ・ヘルエスタさんのMOTHER3 プレイ生放送配信が教えてくれたもの

7月20日1時、バーチャルYouTuber (VTuber) のリゼ・ヘルエスタさん (にじさんじ所属) によるMOTHER3のプレイ生放送配信が完結を迎えました。

リゼ・ヘルエスタさんのMOTHER3 プレイ生放送配信が教えてくれたもの

リゼさんによるMOTHERシリーズのプレイ生放送配信はMOTHER2に続くもので、これまでのVTuber視聴者のみならずMOTHERファンの皆さんや糸井さん、酒井さんも視聴されるほどの注目を集めました。

ゲームボーイアドバンス版が入手困難になっていること、現状Wii Uのバーチャルコンソール以外ではプレイ出来る環境が無いこと、そしてMOTHER2とまた異なるストーリー展開などにより、VTuberにおける配信は殆ど行われなかったMOTHER3にほぼ初めて本格的に挑んだリゼさんのプレイ生放送配信は、最終的に多くの皆さんを感動の渦へ巻き込むものとなりました。

今年2020年 (令和2年) は「ほぼ日『MOTHER』プロジェクト」のスタートもあり、にわかにMOTHERイヤーの様相を示しつつありました。

一方で新型コロナウイルス感染症 (武漢肺炎/COVID-19) の世界的拡大とそれに伴う東京オリンピック/パラリンピックの開催延期といった、おそらく私たちが生きている間に一度しかないだろう未曾有の事態に襲われる事になりました。

「自分だけではどうすることも出来ない現実」の中で、今、私たちが出来ることは何なのか─。

リゼさんのMOTHER3はまさに、そのうちの1つであったと言えます。

明るいだけでなく、ときに苦しくとも前を向いていける物語を、皆さんと共に歩みたい。

そうした「コロナショック」という未曾有の渦中の放送は、ほぼ日主催のプロジェクトや私たちMOTHERファンの活動とはまた異なる、MOTHERイヤーを代表するものであったと思えるのです。

リゼさんはMOTHER3のキャラクターに、所属するにじさんじのVTuberの名前などを付け、配信中に何度も何度もその名前を呼んでいました。

そしてそれだけでなく、タツマイリ村の人々の名前も最後まで大勢覚えておられました。

初のプレイでここまでMOTHER3の世界に入り込み、視聴者の皆さんと共有していける発信力はYouTuberの中でも特筆すべきものであったと思います。

第1章をはじめ、物語の所々で遭遇する、MOTHER3に初めて触れる方なら衝撃を隠し切れない展開の数々にも背を向けることなく、最後の瞬間まで「奇妙で、おもしろい。そして、せつない」MOTHER3 Worldの放送で多くの皆さんを楽しませてくれました。

本当に、お疲れ様でした。


今回のリゼさんのプレイ生放送配信は、発売から14年目、シリーズ全体で31年目を迎えたMOTHERシリーズの今後にも影響を及ぼす可能性が考えられます。

まずはNintendo Switch (ニンテンドースイッチ) におけるMOTHERシリーズのダウンロード配信に向けた機運の高まりです。

今回リゼさんはWii Uのバーチャルコンソールで配信を行いましたが、現在多くのYouTuberの皆さんがゲーム配信に利用するNintendo Switchではプレイすることが出来ません。今回のリゼさんの配信をきっかけにMOTHERシリーズが再度注目され、糸井さんや酒井さんもご覧になったことで、より多くの皆さんにプレイ頂けるための施策としてスイッチへの展開に向けた動きが具体化してくる可能性は十分あると言えるでしょう。

そしてもう1つは、MOTHER3への注目度の高まりです。

MOTHERシリーズはそのプレイのしやすさ、取っつきやすさから元来MOTHER2への注目度が高く、YouTuberによる配信でもMOTHER2が多くを占めていました。しかし今回リゼさんが本格的なMOTHER3のプレイ生放送配信を行われたことで、ゲーム配信におけるMOTHER3への注目度はかつてないほど高まっていると言えます。

これに初代MOTHERを含めた全てのMOTHERシリーズをより多くのYouTuberの皆さんがプレイされ、その魅力をより多くの皆さんに向けて発信していくためにも、やはりスイッチへの展開が期待されることでしょう。

ここMOTHER Partyでも、今後はスイッチへのMOTHERシリーズの展開が可能となるような活動を行っていきたいと考えています。


MOTHER2の配信に引き続き、私は今回もラストで嗚咽をあげながら泣いてしまいました。子供は大人に、大人は子供になっていくのがMOTHERシリーズであり、それは何度物語を巡っても変わらないのだと実感しています。

6月下旬より渋谷PARCOで開催されたPollyanna展示会は、東京で再びコロナ感染者が増える中での開催でした。私は東京行きは控えるべきと判断し京都会場に足を運びましたが、今回の催しが多くのファンの皆さんが足を運べるものとは言い難いものであったのは残念な点として悔やまれることでしょう。

それだけにこの度のリゼさんのMOTHER3プレイ生放送配信は、自宅や地元からの移動を控えている多くの皆さんにとっても一体となって楽しめるものであったのではと思います。

リゼさんには今後とも、MOTHERに様々な形で関わっていかれることを願います。私たちも全力で、応援していきたいと思います。

◆そのはいしんは すてきだった。

本文:MOTHER Party
   管理者 アポロ船長

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