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2007年7月10日(火) 0時50分
[特集]"DS版『MOTHER3』"は「E3 2007」の夢を見るか
単なる噂じゃないかも…DSならではの、さらに進化した『MOTHER3』の可能性は…
いよいよ今年も、世界最大のゲーム見本市「E3」のシーズンがやって来ました。
…しかし、こうした「E3」の紹介は、既に過去のものになりつつあります。
大々的な見本市としての「E3」は、昨年の「E3 2006」で最後となりました。
今年は「E3」という名前が付いただけで、時期も違えば規模も違う、ほぼ別物の催しです。
ただ例年の「E3」と同じく、今年も任天堂をはじめとする各社が
報道向け発表会(プレスカンファレンス)を開催するため、
何らかのサプライズが飛び出すのではないか…と、にわかに期待が集まっているようです。
今回の「E3 2007」を受けた、任天堂のプレスカンファレンス。
あなたは、一体どんなサプライズに期待していますでしょうか?
昨日、プレサイトがオープンした
『ASH -ARCHAIC SEALED HEAT(アルカイック シールド ヒート)-』の最新情報、
Wii向けに新作ソフトを配信する新サービス「WiiWare」の詳細、
多くの皆さんの視線を集める『スマブラX』こと
『大乱闘スマッシュブラザーズX』の新たな参戦キャラクターなどなど…、
どれを取っても、驚きに値するものであるのは間違いないでしょう。
そして今回は、出るのでは…と密かに噂が囁かれている
"DS版『MOTHER3』"を取り上げてみたいと思います。
(私アポロ船長の暴走が過ぎますが、暖かい目で見守っていただければ幸いです)
『MOTHER3』の発売から、今日(2007年7月10日)で1年と3ヶ月弱。
昨年2006年は、まさに『MOTHER3』発売記念祭と呼ぶに相応しい盛り上がりをみせました。
最高傑作と評される奥深いシナリオへの絶え間ない議論や考察が、
ファンの皆さんの間で活発に行われ、共有された一年でした。
一方、本作の発売が実現するまでの間に、あらゆる面でゲーム市場の状況が変わりました。
これまで携帯型ゲーム機の顔になっていたゲームボーイシリーズの人気は、
皆さんもご存知の通り、DSの社会的大ヒットの煽りを受け、
『MOTHER3』が発売される直前には、かなり衰退気味になっていました。
その影響が少なくなかった証拠なのか、
『MOTHER3』はシリーズ最高の推定累計販売本数を記録したと言われるものの、
従来のファン層以外にもファンを拡大するような、
「ファン層の拡大」という意味での大幅な躍進は十分ではありませんでした。
その原因は色々考えられますが、何よりDSの大ヒットの煽りで、
「GBアドバンスの市場が衰退していた」ことが、DSをプレイされる多くの一般の皆さんに
『MOTHER3』を手にとって頂ける機会を大きく損ねてしまったのではないか、と思います。
DS本体ではGBアドバンスソフトをプレイすることが可能ですが、
DSを購入された多くの一般の皆さんがそれを熟知されているかどうかは不明です。
さらに各店舗のDSソフトコーナーの他に
GBアドバンスソフトコーナーにまで足を運ばれる「DSユーザー」の皆さんは、
あくまで憶測に過ぎませんが、決して多くないのではないでしょうか。
これでは『MOTHER3』のパッケージに気づく皆さんも、少ないのではないでしょうか。
内容は文句なしに素晴らしい、でもGBアドバンスソフトという時点で、
プロモーションや販売、さらには新たなファンの皆さんの拡大という点で
DSソフトよりも圧倒的に不利な立場を運命付けられてしまった…と思うのです。
果たして、『MOTHER3』をこのままファンの皆さんだけの思い出として、
これからずっとお蔵入りさせてしまって、本当にそれで良いのでしょうか。
多くの皆さんに注目されるDSソフトとして、もう一度『MOTHER3』を世に送り出してあげたい。
プレスカンファレンスのような表舞台に、登場させてあげたいと思うのは、いちファンの勝手でしょうか。
今回、ここまでもDS版『MOTHER3』の可能性を取り上げるきっかけとなったのは、
国外の『MOTHER3』発売をめぐる動き次第では、十分考えられることだからです。
現在、日本以外での『MOTHER3』発売をめぐって
海外のファンの皆さんがNOA(任天堂米国法人)宛てに嘆願を続けています。
しかし、NOAは今年2月に同社のレジー社長がコメントを寄せて以来、一貫して沈黙を続けており、
明確に『MOTHER3』が国外で発売される旨の発表は一切行われていません。
そしてそのまま、今回の「E3 2007」を迎えることになります。
このコメントが正しければ、NOAのレジー社長は『MOTHER3』の国外展開の重要性を理解しているはず。
同時にDSに完全に移行した現在、『MOTHER3』をGBアドバンスソフトとして発売するのは困難だということ。
さらに海外のファンの皆さんの思いが強いことを十分考慮するならば、
今回の「E3 2007」において、国外を視野に入れたDS版『MOTHER3』が発表される可能性も、
もしかしたら、万に一の確率として十分考えられるのではないでしょうか。
そして『MOTHER3』の発売において大きな存在だった岩田社長率いる現在の任天堂ならば、
単に国外でDSソフトとしての『MOTHER3』を発売するにとどめるのではなく、
国内で発売された製品版を更に進化させ、より『MOTHER3』の魅力を多くの皆さんに伝えられる
「DS時代・DSならではの『MOTHER3』」として、国内で発売される可能性も考えられるのではないでしょうか。
GBアドバンスソフトの『MOTHER3』を国外で発売するのが困難だとすれば、どうするか…。
その答えは、DS版『MOTHER3』にある。そう大胆に予想してみたいと思います。
果たして"DS版『MOTHER3』"は、「E3 2007」の夢を見ることが出来るでしょうか。
そしてさらに、夢ではなく現実に発売されるでしょうか…。
今年で最後の「E3」、何気に要注目です!!
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記事執筆者 管理者 アポロ船長
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