任天堂はスマブラXこと『大乱闘スマッシュブラザーズX』について
任天堂の岩田社長がソラの桜井政博さんに訊ねる対談
「
社長が訊く『大乱闘スマッシュブラザーズX』」の第二弾を公開しました。
今日公開されたのは「
Vol.3 「対戦」と「共闘」と「共有」」です。
多くの皆さんが安心かつ楽しめるオンラインを
『スマブラX』の企画書が完成したのは、2005年7月 7日。
岩田社長によれば、書くのが桜井さんだっただけに
『スマブラX』に入っている仕様の殆どが完成形に近い形で書かれていたとのことです。
その企画書には『スマブラX』でオンラインをどのように扱うのかが概ね網羅されていて、
一例として
「フレンドと」対戦する場合はショートメッセージが送れる一方、
「だれかと」では、名前も記録も戦跡も残らない。
これは現在のニンテンドーWi-Fiコネクションと近いものがあるものの、
まだこの段階(2005年7月)では、Wi-Fiコネクションは影も形も無かったそうです。
岩田社長曰く、そういうものをまさに作っている段階だったとのことで、
それらのコンセプトや仕様は、桜井さんはじめ他の人に全く話していなかったとのこと。
そんな中、互いに「『スマブラX』の企画書」と「Wi-Fiコネクション」の仕様を見せ合ったとき、
「フレンド」とその他の方々とのかかわり方を明確に分けている点など、
その合致性の高さに、岩田社長は驚いたとのことです。
『スマブラX』オンラインの三本柱
『スマブラX』に用意された
「対戦」「共闘」「共有」の三本柱。
このうち「
対戦」は「フレンドと」「だれかと」で分けて戦えるほか、
「大乱闘」や「ホームランコンテスト」でも競うことが出来るとのことです。
さらに「
共闘」はいわゆる協力プレーで、
例えば「百人組み手」をチームで協力してプレーすることが出来るほか、
「対戦」と「共闘」の両方の要素を持つものとして、
「大乱闘」で「だれかと」遊ぶ場合もチーム戦が出来るそうです。
組み合わせは4人で遊ぶ場合、自動的に「2 on 2」になるとのこと。
そして「
共有」は撮影したスナップ写真や作成したステージのやり取り、
任天堂サーバーからの配信などとなります。
ステージづくりのコンセプト
プレイヤーが自由にステージを作れる「ステージづくり(
企画書その1・
その2)」。
いくつかのパーツを組み合わせ、足場から広さ、ギミックまである程度自由に作れます。
それをサーバー上に登録しておくことで、他の誰かに配信。
どこかの誰かが作ったステージが、一日一回、日替わりでWiiに届くとのことです。
そしてそのステージは、無くなってしまう。まさに一期一会。
保存できるようにしないことで、重みが違ってくる。
またこれは『スマブラX』に限らず、多くのサイト運営者も実感する
「
毎回違う」ということを桜井さんは挙げています。
「毎回更新しているブログとそうではないブログがあったら、
明らかに見る動機が違ってくる」。
しかし岩田社長曰く「仕事や手間は明らかに増える」。
桜井さんはステージ作りを入れた理由として、
純粋に対戦するステージの振れ幅を広げたかったこともあるとしています。
今回の『スマブラX』はクセのあるステージが少し控えられている一方、
それをステージ作りで補うという意図もあるとのことです。
「大観戦スマッシュブラザーズ」はかなり重要な存在?
さらに「共有」のできるものとしては「
リプレイ」。
これは「
ひとつのゲームをまるまる記録して、それを再現する」機能とのことです。
スマブラは何よりプレイするのが一番楽しいものの、
凄い対戦を観ているのも、本当に楽しい。
その意味で、桜井さんは「
大観戦」モードについての重要性を明かしています。
多くの皆さんが「大観戦スマッシュブラザーズ」と呼ぶ「
大観戦」。
「大乱闘」の試合データをサーバに集め、それを配信する“スマブラテレビ”的機能です。
桜井さんの様子から…どうやら、予想以上に期待していいような感じです。
ここまでだけでも相当深く濃い対談ですが、
肝心のゲームそのものの紹介は、まだ殆ど始まっていません。
それはまた次回へ…。