任天堂はスマブラXこと『大乱闘スマッシュブラザーズX』について
任天堂の岩田社長がソラの桜井政博さんに訊ねる対談
「
社長が訊く『大乱闘スマッシュブラザーズX』」の第二弾を公開しました。
今日公開されたのは「
Vol.4 『亜空の使者』」です。
もはや一本のゲームの『亜空の使者』
桜井さんによりますと
今回の『スマブラX』は一人用モードで相当無茶をしたようで、
岩田社長曰く「相当凄いことになっている」とのことです。
これほどまでに一人用モードが充実した経緯について、桜井さんは
基本的には「最後のスマブラ」として開発に臨んだことで、
任天堂キャラクターやスネーク、ソニックなどが一同に会する貴重な機会を
もっともっと楽しめるようにするためにはどうするかを考え、
結果、完全に一本別のゲームとして「亜空の使者」を作った感じとのことです。
しかもこの「亜空の使者」。
キャラクターデータと
基本的なモーションプログラム以外は全て完全に別に作られているようです。
桜井さんはそこまでして「亜空の使者」を作り上げた理由として、
「対戦における『スマブラ』」が完成しきっている中、
あえてそこに手を入れて敷居を高くしてしまうより、
一人用モードのほうに手を入れてみたかったとしています。
『亜空の使者』の物語
桜井さんによりますと、前作
『スマブラDX』に対して寄せられた要望の中に
「ストーリーが欲しい」という声が多かったとのことです。
ただ、多くのゲームから登場するキャラクターを
一つの物語に収めて進行させることは普通には成り立たない…
今でこそ『スマブラ』では普通ですが、桜井さん曰く
「
本来マリオとリンクが並んで立つだけでも絵として違和感がある」
「大乱闘」のような「対戦における『スマブラ』」では問題なくても、
シリアスなムービーの中に同時に登場させるのは、まずまとまらないと、
企画書を書いている段階では思っていたとのことです。
そしてきっかけになったのは
『スマブラDX』の横スクロールモードだったとのこと。
企画当初にこれを強化しようと「
どのようにしたら面白く思ってくれるか」を考えた時に
何らかのストーリーがなくては…という方向に至ったそうです。
ただキャラクターが多く、主役を決められない『スマブラ』で
物語を成立させるのは、非常に困難なこと。
そこで
シナリオのプロットを『ファイナルファンタジーVII』などの
シナリオを手がけた、野島一成氏にお願いしたとのことです。
最初に上がってきたプロットは
「闘技場へ向かうバスの中にいろんなキャラクターが乗っている。
サムスが乗っている。ドンキーコングが乗っている。
スネークはちょっと遠いところから見ている」
だったとのことですが、桜井さんはもっとシリアスな感じをイメージしていて、
色々やり取りして進めた結果、今回の「亜空軍」が登場する物語になったとのことです。
『亜空の使者』は入門編にお勧め?
岩田社長によれば
「亜空の使者」は『スマブラ』の入門編として、
初めて『スマブラ』で遊ぶ人にお勧めではないかとのこと。
ストーリーがあるため目的が分かりやすく、さらには協力プレーも可能。
さらに難易度調整も5段階…
「やさしい」「ふつう」「むずかしい」「とてもむずかしい」「ゲキむず」
が用意されており、「とてもむずかしい」が普通にプレイする上で最上級とのことです。
また岩田社長によれば、
歴代の『スマブラ』や『MOTHER3』の音楽を手がけてきた酒井さんは
ゲームの腕前がかなりヘタとのことですが、
今回「亜空の使者」の「やさしい」をクリアされたとのことです。
そして酒井さん曰く「
ゲームにハマる人の気持ちが分かった」とのこと。
アクションゲームが苦手な人でも楽しめる「亜空の使者」。
そして、対談はさらに続きます。